
1. はじめに:トイレの不具合はタンクから始まることが多い
「レバーを引いても水が流れない」「いつまでもチョロチョロ水が止まらない」
こうしたトラブルは、実はタンク内や排水機構に原因があるケースが多いです。
トイレは見た目以上に繊細な構造で、タンク内にはレバー、鎖、ゴムフロート、浮き球(ボールタップ)など複数の部品が連動しています。
ひとつでも不具合が起きると、水漏れや排水不良などのトラブルにつながります。
ここでは、トイレのタンク・レバー・排水機構の不具合をわかりやすく解説し、正しい対処法やプロに依頼すべきタイミングをお伝えします。
2. トイレのタンクの役割と仕組みを理解しよう
タンクは「水を貯めて、一気に流す」ための装置です。
主な構造は以下の通りです:
- レバー:水を流すきっかけを作る部品
- 鎖(チェーン):レバーとフロートをつなぐ
- フロートバルブ(ゴムフロート):タンクの水をせき止める蓋
- 浮き球(ボールタップ):水位を感知し給水を止める部品
- オーバーフロー管:水が溢れないように逃がす管
この仕組みのどこかに不具合が起こると、「水が流れない」「止まらない」「タンクから音がする」といった症状が現れます。
3. レバーの不具合と対処法
3-1. レバーが軽すぎる・手応えがない
- 原因:レバーとフロートをつなぐチェーンが外れている/緩んでいる
- 対処法:タンクの蓋を外し、チェーンをフックにかけ直す。たるみすぎている場合は長さを調整
3-2. レバーが重い・動かない
- 原因:レバーの金属部分の劣化やサビ、鎖が絡まっている
- 対処法:絡みを直す、部品交換が必要な場合もあり
レバーは比較的安価な部品なので、劣化が激しいときは交換した方が早くて安心です。
4. フロートバルブ(ゴムフロート)の不具合
4-1. 水が止まらない
- 原因:ゴムフロートが劣化して密閉できていない
- 対処法:ゴムの弾力がなくなっていたら交換
4-2. レバーを回しても水が流れない
- 原因:チェーンがフロートを持ち上げられていない
- 対処法:チェーンの長さを調整。短すぎても長すぎてもダメ
ゴムフロートは数年で劣化する消耗品。水漏れの原因になりやすいので注意です。
5. 浮き球(ボールタップ)の不具合
5-1. タンクに水が溜まらない
- 原因:ボールタップが固着して動かない
- 対処法:部品の清掃や交換
5-2. タンクの水が溢れる
- 原因:浮き球が水位を正しく感知できない
- 対処法:浮き球の位置調整や交換
最近は「浮き球」タイプから「ダイヤフラム式」のバルブに切り替わっているケースも多いです。
6. 排水機構の不具合
6-1. 便器に水が流れない
- 原因:フロートバルブが開いていない/レバーと鎖の接続不良
- 対処法:接続を直す、部品交換
6-2. 便器に少ししか水が流れない
- 原因:オーバーフロー管のひび割れや、フロートが途中で閉まってしまう
- 対処法:オーバーフロー管の交換が必要
排水機構はタンクの中でも特に重要な部分。劣化するとトイレ全体が使えなくなることもあります。
7. よくあるトラブルと応急処置
- トイレが流れない → レバーとチェーンの確認
- 水が止まらない → ゴムフロートの確認
- タンクから音がする → 浮き球の異常
- タンクの水が溜まらない → ボールタップや給水不良
応急処置で直るケースもありますが、多くは部品交換が根本解決です。
8. プロに依頼すべきタイミング
- 何度調整しても水漏れが止まらない
- 部品を交換しても改善しない
- タンク内の構造が複雑で自分で手が出せない
- 築年数が古く、トイレ全体が劣化している
無理に自分で直そうとすると、破損や水漏れの拡大につながり修理費用がかえって高額になることもあります。
9. 修理費用の目安
- レバー交換:3,000〜8,000円
- ゴムフロート交換:3,000〜6,000円
- ボールタップ交換:8,000〜15,000円
- オーバーフロー管交換:10,000〜20,000円
※出張費や作業費込みの一般的な目安
10. まとめ
トイレのタンク・レバー・排水機構の不具合は、軽度なものであれば部品交換で解決できます。
しかし、複雑な構造や老朽化が絡むと、自分での修理は難しい場合も多いです。
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