
引っ越しで悩むエアコン問題
引っ越しをするとき、多くの人が直面するのが「エアコンをどうするか」という問題です。新居にすでに備え付けのエアコンがある場合もありますが、まだ新しい機種を購入したばかりだったり、性能が良くて使い慣れたエアコンを手放したくなかったりするケースも多いでしょう。「エアコンを新居に持って行きたいけど、自分で外して運べるのか」「業者に頼むと費用はどれくらいかかるのか」など、不安や疑問は尽きません。
この記事では、エアコン移設を検討している方に向けて、取り外しから取り付けまでの流れ、費用相場、注意点、さらには業者の選び方までを徹底的に解説します。失敗しないための完全マニュアルとして、引越しの際に必ず役立つ内容をまとめました。
なぜエアコン移設が難しいのか?
エアコンはテレビや冷蔵庫のように、ただコンセントを抜いて運べばいい家電ではありません。大きな理由は「冷媒ガス」と「専門工具の必要性」です。
エアコンの冷暖房機能は冷媒ガスが室内機と室外機を循環することで成り立っています。取り外しの際にこのガスを適切に回収しないと、ガスが漏れてしまい、新居で取り付けた際に「冷えない」「暖まらない」というトラブルにつながります。また、配管の接続、真空引き作業、電気工事なども必要になるため、専門知識と技術が欠かせません。
つまり「素人が自分で外して持って行く」というのは非常にリスクが高く、多くの場合は専門業者に依頼するのが最善策なのです。
エアコン移設の基本ステップ
エアコン移設は大きく分けて4つのステップで進みます。
- 取り外し
- 冷媒ガスを室外機に回収する「ポンプダウン」を実施
- 室内機・室外機を壁や床から外す
- 配管や電線を外す
この工程を誤るとガス漏れが発生し、再利用できなくなる可能性があります。
- 運搬
- 室内機・室外機を梱包して新居へ移動
- 室外機は重量があるため一人での運搬は危険
- 車両の固定方法を誤ると内部が破損するリスクあり
- 取り付け
- 新居の設置環境に合わせて配管を加工
- 必要に応じて壁に穴を開ける工事も発生
- 配管が長くなる場合は追加費用の可能性あり
- 電源のコンセントが合わなければ工事が必要
- 試運転
- 冷媒ガスを配管内に循環させ、正常に動作するか確認
- 冷暖房が効くか、水漏れはないかをチェック
このように、ただ「外して運んで付ける」という単純な作業ではなく、それぞれに専門的な知識と経験が必要になるのです。
エアコン移設の費用相場
次に気になるのが費用です。一般的な相場は以下の通りです。
- 取り外しのみ:5,000〜8,000円
- 取り付けのみ:12,000〜18,000円
- 取り外し+取り付け(移設):15,000〜30,000円
これに加えて発生する追加費用としては、以下があります。
- 配管延長(1mあたり2,000〜3,000円)
- ガスチャージ(5,000〜10,000円)
- コンセント工事(2,000〜5,000円)
- 高所作業費(5,000円〜)
- 隠蔽配管対応(要見積もり)
つまり「基本料金+追加工事費」で最終金額が決まる仕組みです。引越し業者に依頼する場合と専門の空調業者に依頼する場合でも金額は変わります。
引越し業者に頼む vs 専門業者に頼む
引越し業者のオプションでエアコン移設を依頼できることもあります。メリットは引越しと一括で頼める手軽さですが、デメリットとして「費用が割高になる」「工事品質が業者によって差が出る」ことがあります。
一方、専門のエアコン工事業者に依頼すると、費用は適正で作業も丁寧、さらに保証がしっかりしているケースが多いです。特に「取り付け後に冷えない」「水漏れする」といったトラブルが発生した際に、きちんとアフター対応してくれるかどうかは大きな違いになります。
よくあるトラブルと失敗例
エアコン移設では、実際に以下のようなトラブルが多発しています。
- 冷媒ガスを抜いたまま取り外してしまい、新居で使えなくなった
- 配管が折れてガス漏れし、冷えなくなった
- 適切な真空引きを行わずに設置し、水漏れや性能低下が発生
- 電圧の違いに気づかず、コンセントが合わずに使えなかった
- 高所作業を素人が行って落下事故につながった
これらはすべて「プロなら防げること」ですが、自己流でやったり、安すぎる業者に頼んだりすると起こりがちです。
業者選びのポイント
エアコン移設業者を選ぶときは、以下をチェックしましょう。
- 料金体系が明確か
- 「基本工事込み」「追加費用の有無」がはっきりしているか
- 保証があるか
- 移設後のトラブルに対応してくれるか
- 口コミや評判
- ネットやGoogleレビューで施工実績や評価を確認
- 対応のスピード
- 引越し日が決まっているため、柔軟に日程調整できる業者か
Q&A:エアコン移設に関するよくある質問
Q. 古いエアコンは移設せず買い替えたほうがいい?
A. 使用年数が10年を超えている場合は買い替えがおすすめです。ガス漏れや故障リスクが高く、引越し費用をかけても寿命が短い可能性があります。
Q. 移設したら冷えが悪くなることはある?
A. 適切に施工されれば問題ありません。ただし配管が長くなったりガスが不足していたりすると性能低下の原因になります。
Q. 賃貸でもエアコンを持ち出していい?
A. 自分で設置したものなら持ち出し可能です。ただし備え付けのエアコンは残すのがルールです。
まとめ
引越し時のエアコン移設は、「取り外し」「運搬」「取り付け」「試運転」の各工程に専門知識が必要な作業です。費用はおおよそ15,000〜30,000円が相場ですが、配管延長や電気工事で追加料金がかかることもあります。大切なのは「信頼できる業者を選ぶこと」。料金の安さだけで決めると、後々のトラブルにつながる可能性があります。
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